生薬
- 基原
ボタン Paeonia suffruticosa Andrews (Paeonia moutan Sims) (ボタン科 Paeoniaceae) の根皮を乾燥したもの。
- 産地
中国 (安徽省、江蘇省、山東省 等)、日本 (奈良県 等)、韓国
- 生薬の性状
本品は管状~半管状の皮片で,厚さ約0.5cm,長さ5~8cm,径0.8~1.5cmである.外面は暗褐色~紫褐色で,横に長い小楕円形の側根の跡と縦じわがあり,内面は淡灰褐色~帯紫褐色を呈し,平らである.折面はきめが粗い.内面及び折面にはしばしば白色の結晶を付着する.
本品は特異なにおいがあり,味は僅かに辛くて苦い.
- 成分
paeonol、paeonolide、paeonoside、paeoniflorin、oxypaeonlflorin誘導体、タンニンなど。
- 日局18規格値
ペオノール | 0.9%以上 |
純度試験 | (1) 重金属 10ppm以下 |
| (2) ヒ素 5ppm以下 |
| (3) 木部 木部5.0%以上を含まない |
| (4) 異物 木部以外の異物1.0%以上を含まない |
| (5) 総BHCの量及び総DDTの量 各々0.2ppm以下 |
灰分 | 6.0%以下 |
酸不溶性灰分 | 1.0%以下 |
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