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生薬の解説

ブクリョウ (茯苓)

アカマツやクロマツを伐採した後、数年を経て枯れた切り株の周囲の土中、深さ10~30cm位の所の根に付着形成する。この菌核を薬用とする。

生薬

  1. 基原

    マツホド Wolfiporia cocos Ryvarden et Gilbertson (Poria cocos Wolf) (サルノコシカケ科 Polyporaceae) の菌核で,通例,外層をほとんど除き乾燥したもの.

  2. 産地

    中国 (湖北省、雲南省、四川省 等)、北朝鮮

  3. 生薬の性状

    本品は塊状を呈し,径約10~30cm,重さ0.1~2kgに達し,通例,その破片又は切片からなる.白色又は僅かに淡赤色を帯びた白色である.外層が残存するものは暗褐色~暗赤褐色で,きめが粗く,裂け目がある.質は堅いが砕きやすい.
    本品はほとんどにおいがなく,味はほとんどないがやや粘液様である.

  4. 成分

    多糖:pachyman、四環性トリテルペン酸:eburicoio acid、pachymic acid、 dehydropachymic acid、その他ergosterol、無機塩類。

  5. 日局18規格値

    純度試験(1) 重金属 10ppm以下
    (2) ヒ素 5ppm以下
    灰分1.0%以下