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生薬の解説

ハッカ (薄荷)

主に中国で栽培される多年生草本である。特有の芳香があり、芳香性健胃薬として用いられる。

生薬

  1. 基原

    ハッカ Mentha arvensis Linné var. piperascens Malinvaud (シソ科 Labiatae) の地上部を乾燥したもの。

  2. 産地

    中国 (江蘇省、浙江省 等)

  3. 生薬の性状

    本品は茎及びそれに対生する葉からなり,茎は方柱形で淡褐色~赤紫色を呈し,細毛がある.水に浸してしわを伸ばすと,葉は卵円形~長楕円形で,両端はとがり,長さ2~8cm,幅1~2.5cm,辺縁に不ぞろいの鋸歯があり,上面は淡褐黄色~淡緑黄色,下面は淡緑色~淡緑黄色を呈する.葉柄は長さ0.3~1cmである.ルーペ視するとき,毛,腺毛及び腺りんを認める.
    本品は特異な芳香があり,口に含むと清涼感がある.

  4. 成分

    l-menthol、methyl acetate、l-menthone、1,8-cineole、β-caryophyllene、l-limonene、iso-menthone などのテルペノイドを含む。

  5. 日局18規格値

    純度試験異物 本品は根及びその他の異物2.0%以上を含まない
    乾燥減量15.0%以下(6時間)
    灰分12.0%以下
    酸不溶性灰分2.5%以下
    精油含量0.4mL/50.0g以上