生薬
- 基原
オタネニンジン Panax ginseng C.A. Meyer (Panax schinseng Nees) (ウコギ科 Araliaceae) の細根を除いた根を乾燥したもの、又はこれを軽く湯通しし乾燥したもの。
- 産地
日本 (長野県、福島県、島根県)、中国 (吉林省、黒龍江省 等)、韓国
- 生薬の性状
本品は細長い円柱形~紡錘形を呈し,しばしば中ほどから2~5本の側根を分枝し,長さ5~20cm,主根は径0.5~3cm,外面は淡黄褐色~淡灰褐色を呈し,縦じわ及び細根の跡がある.根頭部はややくびれて短い根茎を付けることがある.折面はほぼ平らで,淡黄褐色を呈し,形成層の付近は褐色である.
本品は特異なにおいがあり,味は初め僅かに甘く,後にやや苦い.
- 成分
サポニンとしてginsenoside Ro, Ra, Rb1, Rg1などが単離されている。
その他、panaxynol (falcarinol)などのアセチレン誘導体、セスキテルペン、リグナンなどの脂溶性成分、ペプチドグルカン、choline、ヌクレオシド、非タンパク性アミノ酸。
- 日局18規格値
ギンセノシドRg1 | 0.10%以上 |
ギンセノシドRb1 | 0.20%以上 |
純度試験 | (1) 重金属 15ppm以下 |
| (2) ヒ素 2ppm以下 |
| (3) 異物 茎及びその他の異物2.0%以上を含まない |
| (4) 総BHCの量及び総DDTの量 各々0.2ppm以下 |
乾燥減量 | 14.0%以下(6時間) |
灰分 | 4.2%以下 |
エキス含量 | 希エタノールエキス 14.0%以上 |
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