生薬の解説
シャクヤク (芍薬)
「立てば芍薬,座れば牡丹」とは,花の美しさに擬えたばかりでなく,芍薬や牡丹を薬として服用すれば,女性ホルモン分泌を整え,肌も美しく艶やかになるということが秘められている.その花の様子や美しさが「婥約」(姿がしなやかで美しいの意)としている.つまり,きわめて美しく麗しいことからきた名称である. <「生薬単」より>
原植物
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生薬
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皮付き 中国産 |
皮去り 日本産 |
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もっと知りたい
生薬の品質を五感で判断する方法
- 内部の色が白く太く充実したものが良品とされる.
- 特有の香りが強く,渋味のあるものが良品とされる.
生薬加工調製時の注意事項
- ガロタンニン等を含むため変色しやすいので,乾燥調製時等は,注意を要する.
本品は,一般的に栽培されたものから調製され,白芍と称される.栽培期間は概ね4~6年である.
真芍と赤芍について
- 真芍について
一般的には皮去りで湯通ししたものが真芍と称される.
- 赤芍については,諸説あるが概ね次の3通りである.
①表面の皮を残し乾燥した物.(皮付き芍薬)
②野生種から調製されたもの
③中国の東北地方から内蒙古に分布する,基原の異なる木芍薬または草芍薬と称されるものから調製されたもの.
生薬の性状の外面の色調(褐色~淡灰褐色)は,皮付き皮去両方の色合いを表現しているものである.
代表的な成分の構造式